sametimeme's diary

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学生なんかより社会人の方が100倍楽しい!

 今日、あるドイツ人の旅行者と少し会話する機会があった。長身のカップルで、先日インドから飛んできて明日またプーケットへ飛び、その後はバンコクで数日すごしシンガポール、マレーシアに向かうとの事だった。よくあるバックパッカーのカップルだったが、若かったので大学生?と訊いた所そうですとの事。もうすぐ働き始めないと行けないので、思い出づくりに東南アジアを回ってみたかったのだと言っていた。

 10年経っても学生って変わらないんだな。僕も10年程前に、同じような事をやっていた。そして、同じようなことをやっている友達が何人か出来た。

 記憶に残っているのは、安宿のロビーのソファで寝転がって、タバコを吸いながら『ロスト・イン・トランスレーション』を見ている光景だ。確か僕の右隣にフランス人の女の子、その右隣にはドイツ人の若い男が同じように映画を観ていた。三人ともタバコを吸っていたので、そのフランス人の子のへそ丸出しのお腹に灰皿を置き、ろくに起き上がりもしなかった。

 フランス人の子は映画が終わったらさっさと行ってしまった。ドイツ人の若者とビールを飲み、話をした。彼も大学を卒業する所なのでアジアを周っている所で、IT系の仕事を始めるという。お互い連絡先を交換しいまでも2年に一度ほどメールをやりとりする仲である。彼女が東京に留学するからついていきたいと言っていたが、それはきっと叶わなかったのだろう。

 と、そういう事を思い出しつつしばし談笑し、別れを告げる。さわやかなカップルだった。女の子の方も物怖じせずドイツ人なのにとても滑かな発音の英語を喋る。きっと仕事もできるタイプだから、社会人になっても心配ないよ、と心のなかで呟いた。

  彼らの話をきくと、どうも社会人になるという事を恐れているような気がしてならなかった。これは、やむを得ない事ではある。未知の日常に身を置くというのは、とても大きな決断である。小学校に入る時、中学校に入る時、高校に入る時…、みんな同じような不安を抱えて新生活を迎える。社会人になる時も、もちろんそうである。

 が、社会人になる事は、人生の楽しさを爆発させるチャンスに身を置くという事だと、彼らに言って伝わるだろうか、伝わりはしまい。

 僕はそう信じている。社会人になったから毎日朝から晩まで仕事でげっそり、仕事でも家庭でも責任を押し付けられて精神を摩耗していく毎日…というのは、漫画化されたステロタイプな社会人像である。趣味も忘れてオシャレもできず、ただただ没個性に邁進する…というのも、とんでもない勘違いである。

社会人はどうであるか

 社会人は、暇である。基本家や出退勤の時になにもする事がない。外に出て歩いてみるとひと目で分かる。ある人は中空を見つめているし、ある人は眠るでもなく目を瞑る。ある人はDS、ある人は(最近はほとんど)iPhone…。暇だから、何かやろうとして時間が無いというような事は、基本ない。何も出来ない人の常の言い訳が、時間がない、なのである。

 社会人は、金がある。当然だ。仕送りやバイトに比較して格段に経済的余裕が生まれる。学生の頃必死でタメた50万円を、初年度の冬のボーナスが一回であっさり上回って支払われるとき、人は経済感覚というものを改めて考える。そう、使いたければ使えばいいのだ。そうして経済は回っている。趣味にも仕事にも、投資するための金がある。趣味に思い切り打ち込めるのも、投資あればこそ。趣味仲間も金があったり社会的地位があったりする人を嫌いではない。趣味を楽しむのであれば、学生などやめてさっさと社会人になるべきである。

 社会人は、頭がよい。サラリーマンなど思考停止しないと生きていけないようなイメージだが、実際は真逆である。学生時代には思いもよらなかった事まで隅々と考え作戦をねった上でそれを遂行していく、という永遠のプロジェクトマネジメントのような事を一人でやっていくのである。常に勉強しなければいけないし、常に考えていかなければいけない。だから、学生なんかより頭のキレも含蓄も、そして何より実経験において優れているのである。特例を除き、学生であるだけで社会人にはナメられる。なにかやってても遊びでしょ、という程度に。舐められたくなければ、そのために賢くなりたければ、一秒でも早く社会人になるのが最も有効である。

 社会人は、自立している。親の金も当てにしなくてもよいし、親からガミガミと言われることもない(逆にそれがありがたく、恋しくなってくる)。デキ婚しようが離婚しようが、極端な話犯罪を犯そうが自殺しようが本人の責任である。自由なのである。好きなことを、好きなようにしていい。社会人になると決められたレールの上を云々…などというのは、人生にレールが敷かれていると信じているノーテンキな人である。社会人は、自らがレールを敷設し、自らがその上を選択して歩いていく必要があるのである。

例えば

 具体例など賢明な読者様なら必要なかろうが、いかに僕の知り合いの例をいくつか挙げてみよう。もしあなたが学生なら、学生なんて早くやめてえ!と思ってくれれば幸いである。

  1. 数年会社につとめたが、思う所あり一念発起して弁理士資格を取得し転職。転職先で一目惚れした美しい女性に猛アタックの末結婚。双子の子供をもうけ幸せに暮らす。

  2. コンサルタントを長年勤めた後資格をとって独立、趣味は世界一周。たまにふらっと数ヶ月海外を放浪し戻らない男。

  3. 東京生まれ、東京育ち。それがなぜか福岡転勤に。会社をやめるか転勤するか…とまで悩んだ挙句行ってみると、飯はうまいわおねーちゃんは綺麗だわで帰任の段階になっても帰りたくないを連発。嫁さんを見つけタワーマンションを購入し、博多を拠点に四季おりおりの九州の食べ歩き、飲み歩きを趣味とする。本当に美味しい店をたくさん知っている。

  4. よくいる平凡なサラリーマンとおもいきや、トランプのある競技の世界的実力者(というか覇者)。ようわからん人脈をフル活用し、旅行やビジネスを思い切り楽しんでいる子持ちの中年オヤジ。

  5. 小さい中小企業の営業マンが、ボーナス30万と預金の半分を元手に始めた株式投資が次々大当たり。いま数千万円の運用をしているが、本人に大金の自覚なし。知らずに付き合って結婚した奥様が何かの拍子にそれを知り驚愕。周りは、いままで知らなかったのか!と驚愕。

  6. お固い社風といわれるお固い名前の大企業。地味な服で地味な髪の女の子で毎日さぞやつまらないのかとおもいきや、世界中の支店とプロジェクトを持っているためしょっちゅう世界を飛び回る。行く先々でのお気に入りのレストラン開拓が趣味で、航空会社のマイレージは軒並み最上ランクまで駆け上る。たまりにたまったマイレージを仕方ないからファーストクラスへのアップグレードに使う。

  7. 有名大を卒業したバイリンガルイケメン、当然のように給与が異次元で有名な外資系金融へ。億単位の金を手にするもあくなき向上心から稼ぎに稼ぐが、休暇で訪れたアフリカで運転していたレンタカーで事故死。

 

・・・最後すこし怖いのが混ざったが、今学生のみなさま。社会人がどれだけフリーダムかおわかり頂けただろうか?社会は墓場ではない。君の人生の、文字通り、ステージなのだ。この世に生を受けたからには、どうせ演じなければならないのだ、君の好きなように演じよう。きっと、学校のお勉強の100倍くらいは、楽しいはずだ。