sametimeme's diary

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就活と、その後の逆転ホームランについて

大学で、何やら大事な行事があるというので入学以来久しぶりに学部全員が講堂に集まって整列していると、何やらスーツを着込んだどこかの企業の若手社員が、緊張しながら自社アピールを始めた…、なにこれ?

…という学生が大量発生する時期であろう。現在大学三回生の学生の就職活動が始まった(一部ではもうとっくに始まっている)。いままでサークルやら単位やら、せいぜいバイトやらで頭がいっぱいいっぱいだったのが、いきなり目の前にズドンと新たな壁が立ちふさがる。最初はほんの小さな心配でも、時が立つに連れ焦燥に変わる…。就職活動の恐ろしさである。

自身の経験など大したものではないのだろうが、僕は、入社してからしばらくして多くの新入社員と継続的に関わる仕事(というか半強制ボランティア)をしていた。まだ応募段階からの学生に触れ、内定を取ってからも継続的にフォローするという事をしていた。なので、おそらくそこら辺の社会人より多くの就職活動生を継続的に見てきたと言って良いと思うのだが、この就職活動、間違いなく僕は、全身全霊を注ぎ込むべきだと考える。

就活はただ就職を対象としていない

なぜなら、これは就職活動という名の、人生活動である。子供時代を過ごしてようやく成年した一人の人間が、あと60年、70年どのように生きたいかを考え、それに向けての最初の一歩となるから、である。こんな壮大なテーマを考えるのに、学生はほんの1,2ヶ月しか与えられないのだ。焦りを覚え、強いストレスを感じるのも無理はない。社会は学生にとても大きな負担を強いてると、僕も思う。

一般的によい会社とよばれる所に入社できると、その後はそこそこの努力でも20代半ばにしてサラリーマンの平均収入を得て、善良・真面目に生きる限りは特に苦労という苦労もせず、世間的に綺麗だと言われる事もある程度の女の子と付き合い、家庭を持ち、子供を養う事ができる。就職活動は、就職が目的ではないのである。よい人生を送る事が、目的であり、その端緒をつかむことこそが就職活動の勝利なのである。

よい会社とは?

 ・ 在籍している人の質が高い
 ・ 収益構造が健全で将来性がある
 ・ 福利厚生が充実し、安定性がある
 ・ クビが無く、基本的に年功序列である
 ・ 既得権益を保持しているか、業界で大きなアドバンテージを持つ
 ・ 若い内から、下積みを含めた多種多様な経験ができる
 ・ 社員の成長を真剣に応援してくれる

 

悪い会社とは?
 ・上記が「良い会社」の逆

 上記のようなのは、社会に入りいろいろな業界に人脈ができてからなんとなくわかってくるような事であるが、学生がよい会社を見抜くのは難しい。当然ながらすべての企業は、自分たちは良い会社だと猛烈にアピールをするわけだが、そこには例外や表現の違い、隠蔽といったトリックにより悪い部分、いわゆるブラックな部分を常に隠そうとしているわけである。

学生に、そんな事が分かるわけない。だからある意味就活とは運不運の博打のようなものなので、当然ながら優秀な学生が入念に準備し、全身全霊で就活に挑んでも結果はブラック企業からの内定のみ、というのもまあありうる話ではあるのだ。ブラック企業がなまじっか有名企業だったりすると、彼はそのままブラックに染まってしまう。不運による就活敗退、である。

就活後の逆転

が、就活の良い所は、失敗してもまだ逆転ホームランの可能性が無数にある事である。例えば超役に立つスキルを身につけて好待遇のホワイト企業に転職したり、ある分野で実績を残し名前を売り、腕一本で食えたり…、諦めない限り、就活は何度でもリベンジのチャンスがあるのだ。

注意すべき店は、悪い会社、ブラック企業では、このリベンジのチャンスが極端に少ないのに対し、ホワイト企業、いわゆる比較的良い会社に入った場合、このチャンスが飛躍的に増大するのだ。ホワイト企業に入ったのに逆転?そんなの必要?と思うかもしれないが、これは大いに必要だ。

ホワイト企業の構成員は、自分の待遇が恵まれているのを知るだけに、余計に世の中にははるかに美味しい思いができる企業や団体があるのを見てしまうのだ。はるかにすごい人たちがとんでもなく面白そうな仕事をしているのを、横目で見て過ごしているのだ。チャンスが有るなら自分もそういう人の一員になりたいと、いつかの逆転を夢見る若者も多い。ホワイト企業からそのさらに上、プラチナ企業、果ては勝てる起業家になりたいと、リベンジのチャンスを狙う人は、とても多いのだ。

なので、ブラック企業からホワイト企業に転身するチャンス、これがおおよそ5年に1回あるとする。これに対し、ホワイト企業からプラチナ企業に転身できるチャンスは、3年に1回はある。さらに、プラチナ企業の中でもさらにグレードの高いプラチナ企業に転身できる頻度は、1年に1回ある、といっても過言ではなかろう。

企業の優良具合により、逆転ホームランのチャンスは二次関数的に増える。

だから、なにはなくとも良い会社を目指せ、と僕は主張したい。社会に入ってからも就活の反省を活かし、勉強に成長に投資できる人たちは、できるだけたくさんのチャンスをつかむべきだと思うし、そうするためには、良い会社に入る必要がある。

就活にあたり具体的なアドバイスを挙げるとすれば、それは腐るほどあるし、それぞれが人によってはHITするし、人によってはそうではなかったりするのだろう。だが、このエントリーのような意識は、すべからく全員が頭に入れて就活に望むべきだと僕は思う。就活は就職だけが目的ではない。逆転ホームランのチャンスは良い会社ほど多い。こう書いてみれば当たり前で、とても、シンプルである。