sametimeme's diary

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人はなぜツーリングに出るのか

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 顔を上げた。海が、見えた。潮風を受けた顔が紅潮するのがわかった。

ねずみ色のアスファルトの先に、そのまま道が溶けて沈んで行くかのような、青く美しい海が見えた。

アクセルを緩め、ヘルメットのシールドを上げ、ほんの1,2秒、目に焼き付けるように見とれた。まるで絵のように、音楽の様に、豊穣ににおいたつ海。

防波堤で、コーヒーでも飲むか。

少し、休んでいく事にした。

…バイクに乗る人ならば、必ず一度はツーリングに出た事があるだろう。そして、海沿いの街や山を走り、ふと眼前に現れる海原に、一度は感動した事があるのだろう。

僕はかつていくつかバイクにのっていた。レーサーレプリカにも乗ったしオフロード車にものったし、ビッグスクーターも持っていた。もちろん、原付も。

いろいろとツーリングに出かけたが、やはり、僕の一番大好きな瞬間は海が見えるその瞬間だった。

エンジンは快調、高らかな音を立ててアクセルを握る。ヘルメットの中は蒸れて背中はピキピキ、お腹もすいてきた。風は気持ちいいしもっと先まで走ろうか、などという雑念を抱え、流れる景色をやりすごし、いつかどうしてもやり過ごせない美しい景色に出会うために、僕はツーリングに出るのだった。

まだバイクに乗ったことが無い人には、是非とも免許を取って、夏のツーリングで海が見える瞬間を体験してほしい。道路も海も空も、全てが自由で、広くて、美しいものなんだときっと感動するはずだ。

特に若者、もっとバイクに乗って欲しい。街中で駐輪できる場所がどんどんとなくなりバイクを所有する意義がレジャー以外になくなってきているのは非常に残念な事ではあるが、小さいバイクでもいいから、一緒にまるまる1,2日旅をできるようなバイクに、感受性の高い若いうちに、大事に乗って欲しい。

車でも綺麗な景色は綺麗だが、バイクと決定的に違うのは空気が分断されている事だ。本当に美しく気持ちよい空気の中をバイクで走るとき、その空気にのって空を飛んでいきそうになるような感覚があるものだ。

ちなみに冒頭の画像は以下Pageからの無断拝借。

2009.4.29~5.6 しまなみ海道・讃岐うどんツーリング
http://www.geocities.jp/tokumura4820/newfile189.html

カメラ片手にツーリング、これまた、ヨイのであーる。

いつかツーリングしたいコース…はとても沢山あるのだが、とにかくは北海道。それから、沖縄。次に、ゴールドコースト。…旨いものを食って山を走り街を抜けて、いつか海が見える下り坂を走れるのであればどこでもよいなぁ。