sametimeme's diary

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『童貞臭さ』はあらゆるところに

年頃の男子高校生、大学生の最もショッキングな話題の一つといえば、

「あいつ○○とやったらしーぞ」

的なアレである。よほど真面目グループに属すか、オタクグループに属すかで下ネタに絡むことのなかった人達以外は、たいていこういう話をしたりされたりしたはずだ。あるものは目を輝かせて話を聞きたがり、あるものは忌み嫌わんとするばかりに眉をひそめ顔をそむけ、またあるものは平静を装って聞き流し、後で悶々とするものだ。

こういう時に最も愚かな行為は何であるか?

この文章をわざわざ読みに来るような賢明な諸氏ならばすぐに分かるだろう、

「やってないのにやったフリをする事」

である。

知ったようなことを言ったりさも平気な顔をして振舞っていたりしても、そういうのはたいてい周囲にバレバレだ。そのまま痛いやつ認定を受け、さらに童貞脱出が遠のいていってしまい性格もこじれていく…というようなのが既定路線として存在する。かわいそうな話である。

童貞は臭いのか?

ただの童貞を、『童貞臭い』と表現する事はない。例えば、小学生を指さして『童貞臭い』などとは言わない。『臭い』という不快な表現が入っている事から、この『童貞臭い』というのは、童貞という言葉によって表されるような要素で人を不快に感じさせるという条件にあてはめられる表現である。

上記のような知ったかぶりは、つまりは『童貞臭い』という事なのである。*1

セックスだけではない、『○○童貞臭さ』

そしてこういうのは別にリアルなセックスだけに関わる話ではない。なんに対してでも、しったかぶりというのは痛いのである。

しかし、『童貞臭さ』を匂わすためには、知ったかぶりというだけではなく、「やったかぶり」(知るだけでなく体験した体で振る舞う事)のファクターが重要になってくる。

たまに経営者感で話題に登るネタとして、これに似たストーリーがある。つまり、『経営童貞のくせに、経営者顔』というやつである。特に勘違いベンチャー(おそらく僕も含む)が雨後の筍のようにITに群がっているが、その中でも痛いやつというのが、これまた居るのだ。

  • 人を雇った事がないくせに人事の難しさを説く。
  • ビジネスで交渉事の経験が無いにも関わらず、無関係な交友関係をやたら広めたがる。
  • 社会に対して税金の面でも事業の面でも大した貢献をしていないにも関わらず、社会の変革を説く。
  • そして日本に対してもむしろ迷惑を掛けるくらいの勢いで日本人の評価を貶めているにも関わらず、愛国心を説く。

などなど。あげればきりがないのだが。

『童貞臭』がしない人

加齢臭がしないオッサンというのはたまにいるが、それは加齢臭の原因を把握し、日々食べるものや特定部位の洗浄に気をつかっているからである。それと同じく、多かれ少なかれ『童貞臭』というものを匂わさないために、以下の様な事に気を遣う必要がある。

  • 知らないものは知らないという。
  • やってない事はやってないと言う。
  • ヤったことがある人の言葉には素直になる。
  • いつか自分もヤりたいという姿勢を示す。
  • ヤった人を祝福する姿勢を示す。

上記のような事に気をつけるだけで(繰り返すがセックスについて言っている訳ではない。僕が例に挙げた経営しかり、旅行の体験談しかり、食べた美味しいもの自慢しかり、一般論である)『童貞臭』という臭味を伴う印象は拭い去る事ができる。

今一度、正しい童貞に立ち返る

痛々しい童貞臭い人間になる前に、一度自分の行動を振り返ってみよう。自分はどこかで、何かに対して童貞臭くなってはいなかっただろうか。やったかぶりをしていなかっただろうか。

あなたは確かにセックスは経験したのかもしれないが、世の中に経験していない事など山のようにあるのである。そこはほら、正しい爽やかな童貞の如く振る舞うように気をつけたほうがいいんでないかい。

 

*1:他の例えとして、サバゲーヲタ兼軍事ヲタが戦争を語る、などがある。お前戦争したことねーだろ、と。他にも漫画家志望が漫画家を語る、小説家志望が小説家を語る、などなど