sametimeme's diary

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金のためでない労働は楽しい

全サラリーマンのうち、『金のためでない』労働に従事している人は何%くらいいるであろうか。非常に少ないとは思うのだが、ほとんどたいていのサラリーマンは、金のために働いている。

もしも、貴方が金のためでなく労働しているのなら、それは幸せなことだ。他人から見たら、金を稼ぐ必要がないなら働く必要が無いのでは、と普通は思うところだが、貴方はすでに働く理由を知っているだろう。

働くという事はお金以外に実はとても多くのものを、人生にもたらしてくれるものである。

仲間

長じてもっとも得難いもの、それは仲間である。苦しい経験を共にし、お互いに意見を言い合い、喜怒哀楽すべての感情を共有し長い時間過ごしてこそ、仲間意識というのが芽生えるのである。どんなに金があっても、仲間がいない日々というのはとてもつもなくつまらないものだ。

上司

とかく邪魔なものであると思われがちだが、少なくとも職務上は上司は自分に対して監督責任を持っている。あなたの上司である限り、いつでも上司はあなたを叱るし、時にはほめる。働かないとしたら、いったい誰がこうして世話を焼いてくれるというのか。そんなおせっかい焼きは母親、父親ぐらいだ。

叱られたりがっかりされたりして、落ち込む事もあるだろう。それはつまり、貴方に関心を大いに寄せる人が一人でもいるという事なのだ。落ち込んでも、引きずる必要はない。幸せな事だ。

部下

上司に負けず得難いもの、それは部下である。部下、というだけであなたを無条件に敬う社会的義務を負う彼らは、(ほぼ)常にあなたを気持ちよくさせてくれる存在である。ときにあなたは彼らを頼りなく思い、感情にまかせて叱り散らす事もあるかもしれない。が、彼らはそれをきちんと受け止める義務がある。フォローをしつつ、彼らの成長を願いそれが叶うのを目の当たりにする瞬間、それは、仕事におけるもっともうれしい瞬間の一つである。

自分が成功するときより、部下が成功するときのほうが、不思議とうれしく感じられるものだ。なぜだかそれは、貴方の大いなる自信になるのだから、人の心というのはわからない。

社会

社会的に何が流行っているのか。常識はどのようなものであるか。人々はどんな服をきてどんな言葉をしゃべり、何を食べてどんな顔をするのか。これらすべて、社会である。

働いてない人間は、社会との関係が希薄になり、その分、家庭との関係が濃密になる。どちらが健全かというと、間違いなく前者である。なぜなら、世界は社会でできているからであって、家庭でできているわけではない。家庭というのはあくまで社会の一機能に過ぎない。

社会的つながりを死守する事、それは大いなる労働のモチベーションだ。

健康

定期的に起きて定期的に食べ、定期的に寝る。適度な頭と身体の運動、会社環境での相互監視、情報交換。働くことは、兎角健康に良い。健康とは人生のもっとも重要な要素である。これだけのエクササイズを労働以外に求めようとしたら、専属トレーナーを付け高い金を払って毎日ジムワークするしかない。

労働するという事は、トレーナーに金を払う代わりに金をもらいながら健康管理できるのである。なんとありがたい事であろう。

僕の経験上、労働をやめた多くの人間がこの点で会社を懐かしがっている。金なんて稼いで仕事をやめようものなら、その人の健康よりその人の死を願う人の方が遥かに増えるのだ。それでも全然かまわないよ、と言ってのける事ができるかどうか?

これは、一つの経営者の資質であると思う。

悩み

もちろん、労働していれば悩みはつきものである。ねじ工場勤務から信託銀行勤務まで、等しく悩みを抱えながら人は労働するのである。こればかりは仕方ない。悩むことにより人は挫折もするし、成長もする。住民税みたいなものだと考えれば安いものだ。