フリーランスの時代
に、なっていると思う。日本の話である。
人口構成は誰がどう見ても先細りな少子高齢のザ・逆ピラミッド、経済成長も鈍化しさらに此れといって成長要素も資源もない。よく組織された企業と官僚が優秀なので分かりにくいが、外から見ていてやはり心もとないものである。
もう10年前から言われていて実際その通りになってきているのだが、もう企業に頼るのは間違いである。昔のように安定雇用や年功序列など望むべくもなく、いつ首を切られるかすらわからないという人はたくさんいるであろう。
首を切られる、とまでは言わなくても。
うなぎ上りの時代ではない
これを読んでるサラリーマン(サラリー士業含む)が、年収を倍にしようと思うとどういうことをする必要があるか?仮に30歳の大企業正社員が読んでいるとしたら、あなたの年収を倍にするためには、もうその企業の役員まで上り詰めるしかないであろう。同期で1,2人でるかでないかの狭き門である。期待値はゼロに等しい。
もしくは、勤続10年以上のサラリーマンで、これまでの5年で年収を倍にしたサラリーマンが、どれだけいるであろうか。断言してもいい、この文章を今まさに読んでいる人の99.9%は該当しないはずだ。
それだけ、賃金を倍増させるというのは難しいのである。
フリーランスは?
では、フリーランスが年収を倍にするには、どうすればいいかお分かりだろうか?
フリーランスという職業は、売り上げー諸経費の収益がもろに給料になる。倍にするには3割増を3年続ければよいので、1年あたりで収益が3割上がるよう、経費を削減する仕組みと売り上げを伸ばす仕組みを作ってそれを修正しつつ運用すればよいのである。利益率3割のビジネスを考えたとき、売り上げ100-諸経費67=収益33であれば、次の年は収益を44にするために、売り上げ120-諸経費76くらいに収めればよいのである。
67使えていた経費を76使うようにする代わりに、100の売り上げを120にするのである。
もちろん話は単純ではないが、それにしたって、99.9%存在しない幻のサラリーマンなんかよりかは、こりゃ3年もありゃ意外とイケそうだなあと思いはしないだろうか?
そう、意外とイケるのである。
パソコンやスマホの普及によりITが一般の人々の間でより広まるにつれ、この傾向は強まっていく。当然である。てこの原理の支店がどんどんできてきていて、これをうまく使って作用点を大きく動かした人が大きく儲かるという仕組みが出来上がっている。
フリーランスであっても、てこの原理をうまく使う事で、たかだか三年連続三割増益など知れたこと、なのである。
抜け出し、勝ち抜く
これから、この二語がキーワードとなって20代の若者を大いに悩ませる事であろう。すでに収益確保に必死の企業で下働きしていても、収入の大幅増というのは見込めるわけはない。フリーランスで倍々ゲームを楽しんでいる輩を横目に見ながら、自分は以下に抜け出し、勝ち抜くか。きっと、皆がそれを考えるようになる。
もう抜け出した人は、一歩進んでいる。勝ち抜くイメージが無くても、抜け出さなくては、勝負などできない。
湿った空気でふさぎ込んでいた職場からもう抜け出したんなら、ゆっくりと、きれいな海でも眺めながら…知識も英気も養って、心機一転、一人で勝ち抜けに行けばよい。
かつて我々の父が、祖父が企業に寄り添い企業人として誇りを貫いて生きた様に、それが今の我々の、時代に即した生き方、なのだ。