sametimeme's diary

ブログのタイトルなんにしょうかなあ。。。 Interested in ... Gadget / Business / Piano / Scial / Organization / Novel / Management / Travel / Money / Books / Design / Furniture / Supermarket / Camera / iOS /

邦人旅行者の悲報

エクアドル銃撃 突然停車 男ら乗り込む
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014010602000113.html

 新年そうそう悲痛なニュースである。新婚旅行中の邦人カップルがエクアドルで襲われ、夫が死亡、妻が重傷を負った。妻の供述では、

「(乗っていた)タクシーが突然途中で止まり、複数の男が乗り込んできて襲われた」

と、いう事だ。

 歳もそう変わらない(つーか3?4?つ下)しサラリーマンだったという事でなんとなく同族意識を覚えてしまうのだが、とはいえまだ社会人になって3,4年の若者だったろう。仕事の辛い時期を乗り越え、ようやく楽しさや醍醐味が理解できてくる頃である。プライベートは結婚直後で最も幸せな瞬間であっただろう。返す返すも、残念でならない。

日本だろうが海外だろうが、強盗に襲われる時は襲われるものである。このカップルはATMの暗証番号を伝えるのを拒否して強盗を激昂させたという報道があるが、事実かどうかはともかくとして、恐ろしい話である。おそらくではあるが、彼単独であれば素寒貧にされ路上に放り出されるだけで済んだろう。被害だって海外旅行保険に加入していれば保障されるものもあろう、命あっての物種と割り切ることもできたろう。

だが問題は、新婚の嫁を連れていた事である。

こうなると、二人が素寒貧にされるだけで済むとは思えない

彼の頭のなかには、金銭を取られ暴力を振るわれ、自身が拘束ないしは破棄され妻だけ拉致されてレイプされボコボコにされるというシナリオが頭に浮かんだに違いない。つい先日東欧でタクシー運転手にレイプされ殺された女子大生の例も知らぬわけは無い。たとえ殺されなくとも、アフリカでは特にエイズを警戒する必要がある。そしてそれらは、新婚旅行という場面ではなんとしてでも、それこそ、命をかけても阻止すべきものだったのだろう。全く想像するに難くなく、非難にはあたらない。

タクシーに乗って襲われるまでは、これは賛否両論あるだろうが仕方ないと僕は考える。白タクだから襲われたんだと知ったかで彼を非難する者があるが、たとえホテルが呼んだタクシーであっても信用してはならないというのを理解しているのだろうか。たとえ旧知の友人の運転する車であっても、見知らぬ土地では決して安心してはならないというのを理解しているのだろうか。一時命を預ける相手が何者かなど、誰も知りようがないのである。

本当に安全を買いたければ通常はハイヤーを雇う。もしくは、レンタカーを借り自分で運転する。新婚旅行であればそのくらいは準備していたかもしれないが、それでもこの事故が免れるものであったとは思えない。誰にも彼を責めることなどできない。

ただ一点我々が今後注意することができる点は、外務省の渡航情報をよく読み、大きなリスクがある外国への渡航は極力避ける事くらいである。危険と達成感、高揚感は常に隣り合わせにあるが、自分一人ならともかく、誰かと共に訪れるのであれば最も安全な地域への旅行にしておくのが無難だろうという事である。

見知らぬ独りの日本人であるが、同じ日本人である。同じ世代である。同じ電車に乗り合わせていた事があるかもしれない。ここに慎んで、被害者のご冥福をお祈り申し上げる。