sametimeme's diary

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お気に入りゲーム:KING's Field Ⅲ の思い出

角川がフロム・ソフトウェアを買収したという衝撃的ニュースを聞いた。

【速報】KADOKAWAがフロム・ソフトウェアの株式を取得、子会社化することが判明
http://www.famitsu.com/news/201404/28052487.html

この中で、フロム・ソフトウェアは


 フロム・ソフトウェアは、家庭用ゲーム機向けハイエンドゲームの開発および販売を主力事業としており、「DARK SOULS」、「アーマード・コア」、「天誅」等の人気シリーズを有し、2013年には海外の有力ゲーム情報誌EDGEが選ぶ「世界のゲーム開発スタジオ ランキング」において、第8位に選出されました。2014年3月に国内はフロム•ソフトウェアより、海外では株式会社バンダイナムコゲームス様より発売を 開始したPlayStation 3、Xbox 360、PC向け「DARK SOULS II」は、全世界で多くのファンに支持されています。家庭用ゲーム機における3Dアクションとアートに加え、深みのあるゲーム性、そして独自の高い技術力 により、国内外から注目されているゲーム開発会社です。

 

と紹介されている。天誅*1やアーマード・コア、ダークソウルなどもちろん超有名どころのエリートゲームはもちろんなのだが、なんといっても、僕の中でフロム・ソフトウェアといえばKING's FIELD Ⅲ である。

このソフトに出会ったのは僕がPS1を買ってから間もない事であった。親の目を盗んで、ハードごと机に隠し、夜な夜なプレイしに和室に篭もりにいっていた時代、古本屋でたたき売りされていたこのゲームを手にとってから軽い気持ちで試して以来、ハマってしまったものであった。

これを読んでいる人の、おそらく1人か2人くらいしか知らないだろうから、タイトルに書いてはみたもののこの話題はこれくらいにしておこう。簡単に説明すると、まだ発展途上の3D技術を以って作成された、今でいうFPSの元祖のようなRPGである。女神転生シリーズのダンジョンのような視界+FPSシステム、といえば分かる人は分かるであろう。

当時から、全く妥協のないゲームシステム、容赦無い難易度、不気味なモンスター、かつ不気味な登場人物、よく練られたストーリー、は話題になっていたようだ。平たくいえば、良いゲームだったのである。

簡単な話である。

知る人ぞ知る良いゲームを作っていた零細起業が、良いゲームにより多くの人に知られる所になり、挙句の果てにメディア界の超大御所に買収されたという、結構な、しかし分かりやすいサクセスストーリーである。

ゲームのはなし

僕はゲームが大好きな子供であった。しかしそれとは裏腹に、親からゲームを買い与えられる事が無かったので、常にゲームに飢えている子供だった。今でも忘れられない衝撃といえば、

1.幼いころに寺で見たエキサイトバイク
2.小学校の頃友達の家でみたSFCとスーパーマリオワールド
3.初めて自分で買ったRPG、マザー2とそれに続く、ロマサガ2、FF6
4.高校の頃に体感した、メタルギアソリッド

がすぐに思い浮かぶ。30歳を超えた今振り返ってみればなんだこんなこと、と思うものだが、本当にこの4つは僕にとって、エポックメイキングな出来事だった。どれもが、色付きで思い出せるくらいの、衝撃的な出来事だったのだ。

時代の追憶

僕ら世代がゲームについて思いを馳せ、ゲームについて語るのは、その若い時代をゲームの発展と市場の成長と共に過ごしたことの証左である。TVが普及し、通信手段が発達し、コンピューターが進化した、その全てを物語る確かな時代の追憶である。

高度経済成長期に、その後のバブルの時代に、同じように人々は何かに熱中し、多くの共感を多くの人と分かち合って生きてきた。その共感こそが、人が『時代』と呼ぶものの正体に他ならない。とすれば、今我々が大人になったこの時代、のちのち『時代』と呼ばれるおおいなる共感は、一体何であろうか。

1にインターネット、2にeコマース、3にモバイル機器の伸長、…という所なのかなあ。

我々は、時代を生きるしかないのである。

どんなに強く望んでも、ファミコンからスーパーファミコンまでゲームが進化していた時代にも、バブル時代にも生きる事はできない。もちろん、江戸時代や原始時代に生きることも不可能である。いま我々が呼吸し、PCのモニタを眺めながら微かに感じる他人との繋がり、共感は、大いなる時代の河に漂う一つの水泡のように生まれ、ただよい、消えていく。

ブログをこうして書きながら、物を簡単に書け、そしてそれを他人に読んでもらえる、もちろん僕も他人の素晴らしい文章を読める、そんな素晴らしい時代にいつも感謝している。

 

*1:このシリーズも相当におもしろいのでやり込んだ。理不尽な3Dキャラとその力学的挙動が、洗練されてないくせに、やたらハマってしまうのだ。